CUIとPythonのインストール

August 20, 2020

概要

ターミナル・コマンドプロンプトの操作法を学んだ後,Pythonをインストールしていきます.

CUI

CUIはCharacter User Interfaceの略で,文字でユーザーとコンピュータが情報のやり取りをします.この対義語(あるいは類語)にGUIという言葉があります.これは,Graphical User Interfaceの略で,その名の通りグラフィカルに,つまり,アイコンやボタンなどの目に見えるものを用いてユーザーとコンピュータが情報のやり取りをします.最近はこちらのほうが多い気がします.

代表的なCUIに,Macに内蔵されている「ターミナル」やWindowsに内蔵されている「コマンドプロンプト」があります.シェル・ターミナル・コマンドプロンプトと言った混同されがちな呼称・名称がありますが,私もよくわかってないので,その区別については言及致しかねます.もし余裕があったらそこらへんの違いを調べてみてください.ここでは,Mac・Windowsに入ってるアプリのことを指して「ターミナル」「コマンドプロンプト」と呼ぶことにします.

ターミナル・コマンドプロンプトを操作する

MacOS・Windowsと言ったOSの差によって,そのアプリや操作方法が異なるので,ここからは自分のOSを確認してそれにあった手順を行ってください.

あと,このようなCUIを使用するときは,重大な作用・副作用が生じる可能性があります.安易に知らない操作をしないことが賢明だと思います.

起動する

Mac

MacOSでは,ターミナルというアプリとして存在しています.(おそらく自分のユーザーネームになっている)ホームディレクトリ直下のアプリケーションフォルダに入っていると思います.あるいは,アプリケーションフォルダがショートカットとしてFinderに用意されてる人もいるかもしれません.あるいは,LaunchPadで立ち上げるのも可能です.

Windows

Windowsでは,コマンドプロンプトというアプリとして存在しています.Windowsマーク横の検索バーに「cmd」もしくは「コマンドプロンプト」と打つと,そのアプリが出てくると思います.あるいは,普通にアプリケーションのバーから起動してもらっても構いません.

操作する

起動すると,おそらく黒い画面が出てきたでしょう.そこにちょっとした文字が記述されているはずです.前述の通り,CUIは文字でコンピュータとのやり取りをするので,素っ気ない感じになります.慣れると,かっこいいし楽に感じます.この色とか文字とか気に入らないよ!という人はカスタマイズすることもできます.調べてみてください.

コマンドという命令を打ち込むことによって,操作できます.コマンドはたくさんの種類やオプションがあります.とても書ききれないし,書くのがめんどくさいし,車輪の再発明になるので,参考になりそうなサイトのリンクを貼っておきます.強力な作用・副作用のあるコマンドに注意しながら,色々と試してみましょう.

Pythonインタプリタをインストール

話がガラッと変わります.Pythonインタプリタのインストールの話です.

コンパイラとインタプリタ

ヒトが理解できるプログラミング言語は,そのままではコンピュータが理解することはできません.それを機械語に翻訳する作業が必要になります.翻訳する役割を担うソフトウェアには,「コンパイラ」「インタプリタ」と言われるものがあります.これら二つの違いは,コンパイラは一括で翻訳してその後動かすのに対し,インタプリタはコードを読みながら翻訳し実行という逐次翻訳の方法をとっています.

それぞれの方式に,メリット・デメリットが存在します.

翻訳方式 メリット デメリット
コンパイラ 実行速度が早い コンパイルが必要である
インタプリタ 即時実行ができる 事項速度が遅め

インストール

Pythonはインタプリタの翻訳方式をとっているインタプリタ言語です.今から,インタプリタをダウンロードしていきます.

余談ですが,実は現行MacOSにはデフォルトでPythonインタプリタが搭載されています.しかし,このインタプリタはPython2系で古いので,改めてPython3系をダウンロードする必要があります.

まずは,Python公式ページにアクセスします.Downloadsボタンにカーソルをホバーさせます.すると,以下のような画面になります.

python公式サイト

「All releases」のボタンを押します.遷移先のページの「Download」ボタンを押します.ダウンロードが始まるはずです.

pythonダウンロード

ぽちぽち進めていくと,インストール完了になります.一つ注意して欲しいのは,Windowsのかたは途中で「Add Python 3.8 to Path」のようなチェックボックスが出てくると思うのですが,ここは必ずチェックを入れてください.

確認

さて,インストールできたか確認していきましょう. Macの方はターミナルを,Windowsの方はコマンドプロンプトを起動してください.立ち上げられたら,次のコマンドを入力し,エンターキーを押してください.

python --version

これで,Pythonのバージョンが表示されていれば,インストール成功です. バージョンが表示されない場合は,相談してください.